« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

2008年10月

「瑠璃でもなく玻璃でもなく」

瑠璃でもなく、玻璃でもなく Book 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

著者:唯川恵
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

形の見える幸せを望む26歳の美月。だけど妻のある男性とつきあっているため結婚は出来ない。
仕事の逃げ場として結婚した34歳の英利子。結婚4年、特別不満があるわけではないけれど単調な毎日に「これで良かったのかな」と思うことも。
一人の男を挟んで交互に語られる二人のそれぞれの不安と不満、やがて美月は結婚したい気持ちを抑えられないようになり、英利子は専業主婦から料理研究家の秘書へ。
立場の違う女性たちを描いた「隣の芝生」的な物語は著者のお得意のところですが何というか、きれいにまとまっちゃっててちょっと(?)物足りない。
ダンナに一方的に離婚を言い渡された英利子はものわかりが良すぎるし美月にしてもいくら結婚したいからって・・・て感じ。
美月に気がありそうな美月に気がありそうな友章と英利子も仕事上で知り合ったりで夫以外のところでもつながりが出てくるのですがそれがばれて一悶着、なんて展開もなくあっさりとした結末にひょうしぬけ。
この著者にはもっとどろどろしたものを期待していたのですが。
でも、一気に読めてしまいます。

★★★☆(2008.10.25)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (1)

「クジラの彼」

クジラの彼 Book クジラの彼

著者:有川 浩
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

自衛隊がらみの恋愛短編集。
この著者の本ははじめてですが他の本も自衛隊他の本も自衛隊がテーマの本が多いようです。自衛隊マニア?!
自衛隊がテーマ、ということでちょっとカタ目かと思ったらまぁ、甘い甘い。
ベタ甘で文章は軽めなところもあって中高生向きライトノベルの感じもしますが読んでいるとついつい引き込まれてしまいます。
著者の長編(「海の底」「空の中」)の番外編が3編収録されていたのでそちらを先に読んでいるとさらに良かったのかも。
どの主人公たちもちょっと不器用でかわいくて見ているとじれったくて・・・。
ストーリーは違うけど主人公たちの性格がパターンなのがちょっと残念。
甘いものが欲しい方はどうぞ♪


クジラの彼 ロールアウト 国防レンアイ 有能な彼女 脱柵エレジー ファイターパイロットの君

★★★★ (2008.10.23)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (1)

「残虐記」

残虐記 (新潮文庫 き 21-5) Book 残虐記 (新潮文庫 き 21-5)

著者:桐野 夏生
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


作家である主人公は「残虐記」と題された原稿を残し失踪。
その原稿には10歳の時に誘拐され1年間監禁された過去とその後の人生が描かれていた。
新潟少女監禁事件をモチーフに描かれたフィクション。
誘拐犯といっしょの暮らしの中で自分をまもるための知恵、そして助け出されてからはまわりの好奇の目から心をまもるための知恵として「想像力」を発揮します。
それは「他人の性的妄想を想像すること」(「性的人間」になるということ。)

事件の関係者には読んで欲しくないという内容でした。

★★  (2008.10.15)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

「夜騎士物語」

夜騎士物語―Night Knight Story Book 夜騎士物語―Night Knight Story

著者:新堂 冬樹
販売元:双葉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

かつて、客だった女性に刺されて死んだホストの父を持つ心は父とは違うタイプのホストを目指していた。
客のことを考え大切にするやり方でナンバーワンをまもってきた心の前に現れた流華はかつて父親を刺し殺した女性の息子で母親の無念を晴らすために心と同じ店でナンバーワンを目指す。
強引な流華のやり方に自分のやり方を見失っていく心・・・。
ホストクラブに行ったことも行きたいと思ったこともないのでこれがどこまでリアルな物語なのかはわかりませんが数十万のボトルキープはともかく数百万、さらに上の桁のボトルを入れるなんてことが実際に行われているのでしょうか、六本木・・・。
金銭感覚が麻痺してきます。
もちろんそんなことが普通の主婦やOLに出来るわけもなく、キャバクラやソープのナンバーワン、金貸し業の女、女性実業家などお客の方もすごいメンバーなのですが、それにしても、別世界。
そんな世界に圧倒されて一気に読みました。
が、心の心変わりや恋人の行動、流華のラストでの気持ちなどちょっと変化が唐突すぎてなんで?って感じでした。
そのあたりの心の葛藤や心情をもっとしっかり描き込んで欲しかった。
ラストもあっけなくちょっと肩すかしな感じ。
ドラマになったらおもしろそうだけど。

★★★☆ (2008,10,12)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (2)

「命のカレンダー」

命のカレンダー 小児固形がんと闘う Book 命のカレンダー 小児固形がんと闘う

著者:松永 正訓
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

203人の小児固形がんと戦った子供達と医師のノンフィクション。
同じくらいの子供がいるので読んでいてとても辛い気持ちになりました。

★★★★(2008.10.6)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「聖母」

聖母(ホストマザー) Book 聖母(ホストマザー)

著者:仙川環
販売元:徳間書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

がんで子宮を摘出した美沙子はこどもを切望していた。
そんな娘をみていた母は代理母出産を提案する。
しかも、美沙子には姉妹がいないのでホストマザーは自分がなると。
前半は美沙子と母親と義妹の心の葛藤が描かれている。
どうしてもどうしても自分のこどもが欲しい美沙子の気持ちもそんな娘のために子供を産んでやりたい、自分が無理なら嫁が引き受けてくれたらと思ってしまう母親の気持ちも、利己的と思われてでも、ホストマザーなんて引き受けたくないと思ってしまう義妹の気持ちもどの人の気持ちもすごくよく分かる。
それぞれの立場になったら自分もきっと同じように考えてしまうだろうとどきどきしながら読み進んでいきました。
代理出産のために海外に行く後半部分、人の心の中を描き出していた前半とうって変わってストーリーは大きく展開していくのですが勢いがなくなってしまってちょっと残念。

お腹を貸す人は聖母なのだろうか?
すごく考えさせられました。
技術があるのに使っちゃだめ、というのは酷なんじゃないかと思うのですが、OKにしてしまうとそれはそれで問題もあるのだろうし(たとえば、頼まれた時に断り切れなくなってしまったりだとか)本人たち以外の人を巻き込むので難しい問題ですね。

★★★★ (2008.10.8)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「みにくいあひる」

みにくいあひる Book みにくいあひる

著者:谷村 志穂
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

どの話も不倫とかバツイチとか、幸せな未来は期待できないような恋をしている30前後の女性が主人公の短編集。
「一人の女がたどってきた、この愚かな道のり」という帯の通り
どうしようもない相手との関係がうまくいかなくなってきて病んでいく女たちが描かれていてちっとも幸せそうじゃないんだけど本人たちはたぶん望んでそうしているんだろうなぁという感じで私とは価値観が違うんだ、と共感できずに読み終わりました。
ただ、最後のお話、「みにくいあひる」はちょっといい話です。
主人公は他の話と同じく自分のことしか考えられない人ですがそのご両親の想いにはちょっとじんとしました。

カントリー・ガール 泡立つ海 フタコブラクダ きれいな体 ネイル みにくいあひる

★☆ (2008,10,5)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「つるばら村の洋服屋さん」

つるばら村の洋服屋さん (わくわくライブラリー) Book つるばら村の洋服屋さん (わくわくライブラリー)

著者:茂市 久美子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

つるばら村シリーズの7冊目。
今回ははるかさんが営む「ひまわり洋品店」を舞台にいろいろな顧客さまが訪れる1年間を描いたほんわかしたかわいい短編集です。

木の葉のブローチ、魔法のスカーフ、雪のマント・・・。

児童書なのでこの本は娘も読んで「他の本も読みたい、おもしろかった。」と言っていました。

だんだんいっしょに読める本が増えていきますね。

木の葉のブローチ/まほうのスカーフ/天の川のひしゃく/ウサギの蚊帳/月見が原のもちつき/みこしが原の秋まつり/イノシシのやきいも/聖夜の星/節分荘のお客さま/キツネのひなまつり/ブローチのひみつ

★★★☆ (2008.10.1)

 

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「心に龍をちりばめて」

心に龍をちりばめて Book 心に龍をちりばめて

著者:白石 一文
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

誰もが振り返るほどの美貌と年収二千万の才能を持つ34歳のフードコーディネーター、美帆は東大卒で政治部記者、政治家に立候補を目論む婚約者・丈二とかつて弟の命を救った幼なじみで今は背中に龍の入れ墨を持つ優司との間で揺れていた。
出生の秘密や自殺、殺人、麻薬、裏切り、とこれでもかという感じでどんどん話が進んでいくのでどんどん読めてしまうのだけれど主人公には全く共感できません、というか、理解できませんでした。
美貌も才能も持つ主人公とは共通点がないからだ、というだけではなくて。
(あ、名前だけはいっしょでしたね。)
DVを受ける知人に影響されて「別れる時には自分も同じくらいの目に遭わなければ」と別れた彼氏をわざと挑発して(あいのこのエセ日本人!なんて言う?)暴力をふるわれるように仕向けたりもう一人の男に麻薬付きセックスを強要したり (‐_‐)
帯にあるように確かにドラマティックではありますがむちゃくちゃな主人公でした (^_^;)

★★☆ (2008.9.27)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »