「流星の絆」
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恋する力
著者:藤本 ひとみ |
かわいらしい題とレトロチックな装丁ですが内容は・・・。
ばりばりと仕事をこなす美冬は30歳独身、夢ばかり追って落ち着く気のない恋人有り。
そんなとき仕事上で知り合った50代の男性、瀬木。頼りがいもあり話も楽しくいつしか彼からの連絡を心待ちにするように。
何度か会ううちに瀬木に体を求められて悩む美冬だったが結局不倫の関係になり、別れた恋人はストーカー化し、同僚のナポレオンマニアにも言い寄られ・・・。
ようはただの不倫じゃん、しかも彼にとってすごく都合のいい女になってるじゃん、最初はそんな気はなかったのに、何で〜と読んでいていらいらするやら呆れるやらで結局「恋する力」って何なの?! って感じでした。
★★★☆(2008.11.3)
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八日目の蝉
著者:角田 光代 |
自分が堕ろさなくてはならなかった子供の代わりに不倫相手の赤ん坊を誘拐してにげる女。
自分で勝手に不倫しておいて、子供が産めなかったからって何の関係もない子供を誘拐するなんて、不倫された上に子供までいなくなってしまった奥さんはなんて辛いことだろう、と思うところなのですが、この話では奥さんに同情する気持ちはあまり起こらず「犯罪者」である主人公に感情移入して読みました。(もちろん、彼女のやったことは許されることではありませんが)
彼女が捕まったあと「4年間、子育てという喜びを味わわせてもらったことを感謝したい気持ち」と語った言葉が印象的。
1章と2章は主人公が変わり2章では19歳になった誘拐された子供の側から語られます。
ただひたすら愛しい子供との生活を守るために逃げ回っていた1章とは全く印象が変わり2章は被害者家族であるにもかかわらず世間の目から逃げ回らなければならなくなってしまった生活が描かれていてみんな気の毒ではあるのだけれど同情は出来ず何とも言えない気持ちになりました。
★★★☆(2008.11.4)
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東京・地震・たんぽぽ
著者:豊島 ミホ |
5月のある日、東京で震度6強の大地震発生。
その場所で被害にあった人たちやその関係者を描いた連作短編集。
それぞれの話の主人公たちは年齢も境遇も何もかも違う。
自宅の高層マンションに閉じこもる人気アイドル、生き埋めになった主婦、実家に帰って難を逃れた大学院生・・・。
極限状態であらわになるもの、人の弱さや脆さ、狡さなどが描かれていてまだ希望を見つけるところまで入っていないような話ですが所々で登場するたんぽぽが希望の象徴のように感じられます。
ごく短い短編集なんですが所々登場人物がリンクしていて同じ人物を別の視点から語っていたりするところにはっとしたりします。
僕が選ばなかった心中、の話 空と地面のサンドイッチ ぼくのすきなもの くらやみ ぼくらの遊び場 ついのすみか 宙に逃げる だっこ どうでもいい子 夢を見ていた 出口なし 復讐の時間 パーティにしようぜ いのりのはじまり
★★★☆(2008.11.1)
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