「もうすぐ」
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もうすぐ
著者:橋本 紡 |
ネット新聞の記者、由佳子が、特集「産む」で掲載した女性たちの妊娠・出産にまつわる体験記と、由佳子が産婦人科医が逮捕された刑事事件の背景や医療裁判の経過を調べていく部分、由佳子自身の生活が交差しながら描かれた物語。
「渾身の長編」と帯にはあるけれど短編の寄せ集め(短編同士の間に由佳子の私生活の話と記者としての仕事の話がそれぞれつなぎになっている)という感じ。
ですがそれぞれの短編というかエピソードは面白く、特に印象に残ったのが「お産難民」。
妊娠の経過は診ても出産はしていない病院が増えたために出産する場所が見つからない夫婦の話だ。
予約を取らないと、といっても今目の前で産まれそうでも受け入れてはもらえないのかしら?
男性の不妊検査をそれぞれの視点で描いた「停泊地」「漂白地」ではお互いのズレがうまく描かれています。
私はやっぱり女性の方に共感しますが。(男性が最後に口にするデータ、あるいは偏見にはちょっとムッと・・・。)
気になったのが主人公たちが皆30代後半ということ。
第2子、3子ならともかく その年になってはじめて子供を望む(その年になるまで望まない)人が本当に増えているんだろうか?とちょっと不思議に思いました。
★★★☆(2009、8、23)
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