唯川恵

「そろそろ最後の恋がしたい」

そろそろ最後の恋がしたい―ももさくら日記 Book そろそろ最後の恋がしたい―ももさくら日記

著者:桜沢 エリカ,唯川 恵
販売元:角川春樹事務所
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女性ファッション誌の編集者桃子は28歳・彼氏ナシ。
仕事は忙しいがやりがいのある希望の職、一人暮らしの部屋では金魚の「桃」が待っていてくれる。
充実した日々だけど、やっぱり足りないものは、恋?
そんなある日、パーティーでかつて自分を振った元カレと出会い・・・。

どこにでもいそうな20代後半の女性の日常を日記形式でつづった作品。
ファッション誌に連載されていたものだそうでかわいらしくまとまっているのですが正直、この程度の話なら他の人が描いてもいっしょじゃない?って感想。
唯川さんの話っていつももっと毒があるというかどろどろしているというか(良い意味で)重みがあるんですがこの話はふわふわとかわいいだけであとに残らないんですよね。
とにかく「恋がしたい!!」みたいなところとか地に足ついてない雰囲気とか仕事バリバリこなしてる20代後半っていうより仕事は適当に、あそびはしっかりなタイプの20代前半って感じ。
漫画家の挿絵が多用されているので余計軽い印象になるのか?
アラサー世代が読んで共感するって感じでもないしターゲットはもっとずっと若い世代?
(そういう私はアラフォーですが)

ただ、日記形式で日記の最初に毎回その日に食べたもの、朝食、昼食、おやつ、夕食が描かれているところは興味深かったです。
一人暮らしのOLってこういうもの食べてるのか〜って感じで。


★★☆ (2009/6/24)

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「瑠璃でもなく玻璃でもなく」

瑠璃でもなく、玻璃でもなく Book 瑠璃でもなく、玻璃でもなく

著者:唯川恵
販売元:集英社
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形の見える幸せを望む26歳の美月。だけど妻のある男性とつきあっているため結婚は出来ない。
仕事の逃げ場として結婚した34歳の英利子。結婚4年、特別不満があるわけではないけれど単調な毎日に「これで良かったのかな」と思うことも。
一人の男を挟んで交互に語られる二人のそれぞれの不安と不満、やがて美月は結婚したい気持ちを抑えられないようになり、英利子は専業主婦から料理研究家の秘書へ。
立場の違う女性たちを描いた「隣の芝生」的な物語は著者のお得意のところですが何というか、きれいにまとまっちゃっててちょっと(?)物足りない。
ダンナに一方的に離婚を言い渡された英利子はものわかりが良すぎるし美月にしてもいくら結婚したいからって・・・て感じ。
美月に気がありそうな美月に気がありそうな友章と英利子も仕事上で知り合ったりで夫以外のところでもつながりが出てくるのですがそれがばれて一悶着、なんて展開もなくあっさりとした結末にひょうしぬけ。
この著者にはもっとどろどろしたものを期待していたのですが。
でも、一気に読めてしまいます。

★★★☆(2008.10.25)

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「愛に似たもの」

愛に似たもの Book 愛に似たもの

著者:唯川 恵
販売元:集英社
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愛に似たもの=愛ではない、んですね。
帯には「女は不幸ばかりを数えたがる」とありますが
望んだわけではないのに不幸になってしまう女性たちを描いた短編集です。
この短編集の中でどきっとしたのが仕事上で知り合い友情を育てていた二人のうちの一人が不治の病になり仕事の約束を果たせずになくなってしまう「約束」。
この話だけ他のとちょっと感じが違うのですがとても印象深かったです。
他にも今まで自分を振った相手に言われた言葉をもとに行動する「教訓」、昔選ばなかった相手と結婚していたら今より幸せだったかも、と夢想する「選択」など。
どれも読後感が良くないというかざらっとした気持ちになるような話です。
一番表題に近い話だったのが恋愛感情はないけれどかわいい弟のような存在だった青年にのめり込んでいく「つまずく」。
(初出を見たらこの話は「愛に似たもの」改題となっていました。納得)
どの話も幸せになろうともがく主人公たちとの間に女性(友達だったり)の陰が。
女の幸せの基準は男ではなく女なのかも、と感じました。

真珠の雫 つまずく ロールモデル 選択 教訓 約束 ライムがしみる 帰郷

★★★☆ (2008.8.28)

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「とける、とろける」

とける、とろける Book とける、とろける

著者:唯川 恵
販売元:新潮社
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著者初の官能小説、ということですが私的には官能小説?って感じ。
確かにエロチックな表現はありますが
どの話もやっぱり唯川恵っぽく、女性の怖さや愚かさが描かれています。
著者自身は「読まれるのが恥ずかしい初めての小説」と語られていますが。
題の通り、とろけるんですがとろけた先が怖いです。
特に印象に残ったのが年下の同僚に想いを寄せる「夜の舌先」の痛々しさ。
切ない「浅間情話」、サスペンスタッチの「みんな半分ずつ」、「写真の夫」。
この本に出てくる主人公たちはみんな30代後半〜40代初めで私と同年代。
とろけた先に待っているものがこれだったら私はそれを知らないままでいたいと思いますが。
さぁ、どちらが幸せなのでしょう?!

来訪者 みんな半分ずつ 写真の夫 契り 永遠の片割れ スイッチ 浅間情話 白い顔 夜の舌先

             ★★★☆ 2008,8,24 

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