桐野夏生

「残虐記」

残虐記 (新潮文庫 き 21-5) Book 残虐記 (新潮文庫 き 21-5)

著者:桐野 夏生
販売元:新潮社
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作家である主人公は「残虐記」と題された原稿を残し失踪。
その原稿には10歳の時に誘拐され1年間監禁された過去とその後の人生が描かれていた。
新潟少女監禁事件をモチーフに描かれたフィクション。
誘拐犯といっしょの暮らしの中で自分をまもるための知恵、そして助け出されてからはまわりの好奇の目から心をまもるための知恵として「想像力」を発揮します。
それは「他人の性的妄想を想像すること」(「性的人間」になるということ。)

事件の関係者には読んで欲しくないという内容でした。

★★  (2008.10.15)

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「東京島」

東京島 Book 東京島

著者:桐野 夏生
販売元:新潮社
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清子と夫、その3ヶ月後に23人の日本人の若者が漂着、その後数名の中国人も加わった無人島での生活。
いつまで待っても助けの船は来ず5年・・・。
トウキョウ島と呼ばれるようになった無人島でたった一人の女性清子を中心にめぐる物語。
唯一の女性、清子が「中年で島一番のデブ」というところで想像していたイメージが崩れ、他の登場人物たちも不快な人物ばかりでがっくり。
それも無人島での長い生活の中で壊れていった、というのではなく元々漂着する以前からはみ出した人々なのでその設定自体で現実味がなさ過ぎて白けてしまいました。
島の集落にアキバとかチョーフとか付けていくのも?だし。
「読む者の手を止めさせない傑作長篇誕生」とありましたがコレは納得、いったいいつになったらおもしろくなるんだろう、と思いながら読んでいて気がついたら4/5読み終わってました (^_^;)
死んだ夫たちの死因の謎が分かるわけでもなく、(たぶん)クライマックスの島からの脱出劇も語りだけで済まされてしまうのもここまで読んだのに肩すかしを食らったような・・・。
ただ、女性の強かさ、図太さの描き方はすごいなぁと思いました。
それから日本人と中国人の対比も。

★☆ (2008.8.27)

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