「うさぎパン」
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うさぎパン (ダ・ヴィンチブックス)
著者:瀧羽麻子 |
第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。
高校一年生の優子の日常を描いたふわふわとかわいらしい物語。
中高一貫の女子校を出て共学の高校に進学、新しい環境で出逢った新しい友達、初めてのボーイフレンド、家庭教師でいろいろ相談できる美和ちゃん、義理の母親・・・。
そういった人たちとの出会いの中でいろいろ考え成長していく優子。
ある日、優子の前に死んだ母親が現れ・・・。
装丁がかわいい。
章と章の間に入るパンのイラストも。
優子とボーイフレンドのパンをめぐる日常も描かれていてパン好きには特に楽しめる1冊です。
・・・が、優子の出生の秘密は蛇足だったのではないかと思う。
そのエピソードがなくても十分話は成り立つしせっかくのかわいいふわふわした物語が大人達のせいでぶちこわしにされている。
人生、かわいいだけじゃない、と言われてしまえばその通りなんですが。
この話に出てくる大人には全く共感できないというか行動が理解できません。
優しさに包んではあるけれど、よく考えたらずいぶんひどいことやってますよ、大人達。
何かといっては「聡子さん(優子の母)に申し訳が立たない」というミドリさん(義母)、ずっとわきまえた感じの良い人だなぁと思っていたのですが過去が判ってしまうととんでもない人だったのに、まとめ方に違和感を感じました。
著者が若い方だからかなぁ、主人公の心の揺れはすごく丁寧に描かれているのですが。
★★★☆ (2009,9,22)
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