さ行の作家

「アンチエイジング」

アンチエイジング Book アンチエイジング

著者:新堂 冬樹
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

夫の目がアイドルや若い娘に向くことに異常に嫉妬しアンチエイジングを受けるために闇金で金を手に入れる。
一方その夫も若さへの思いから同じくアンチエイジングを受けて自信を取り戻す。
手段を選ばず老いに抗おうとした二人はどんどん泥沼にはまっていき・・・。
「アラフォー世代に贈る、ある哀切な夫婦の物語。 」と帯にありました。
ちょうど主人公たちは私と同じ世代です。
確かに10年前の肌、体に戻れる、というのは魅力的ではありますがそのために高利貸しにお金を借りてまで・・・と思うのは甘いのかしら?!
夫を想うあまりなんだか方向違いの努力をしてしまう主人公、現実を見なくちゃ、というのはあきらめとか開き直りではないと思うのですが。
ラストは想像通り。 っていうか、こうなるしかないでしょう。

★★★ (2009/5/22)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「感染」

感染 (小学館文庫) Book 感染 (小学館文庫)

著者:仙川 環
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 ウィルスの研究者である私立大医学部助手の葉月が、優秀な外科医である夫が前妻との間に儲けた子どもの誘拐事件と夫の失踪をきっかけに、殺人事件とその背後にある大きな陰謀に巻き込まれて行く。
テーマは臓器移植。
医療ジャーナリストの小説デビュー作だそうです。
夫の不倫を疑いながらも夫の不倫を疑いながらも夫への想いを強く持ち続ける葉月。
病気の息子と美しい妻を捨てて葉月と再婚した理由が彼女の想像通りだとしたらあんまりだなぁと思います。
医療ミステリーですが途中で展開が見えてしまったのが残念。
研究生としてやってきた栄子や前妻のことが前半に比べて最後あっさりしすぎて拍子抜けするほど。
最初と同じくらいの丁寧さで描いてくれないと前妻、性格が別人?栄子のその後は?とすっきりせずもやもや。

★★★(2009/2/3)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「夜騎士物語」

夜騎士物語―Night Knight Story Book 夜騎士物語―Night Knight Story

著者:新堂 冬樹
販売元:双葉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

かつて、客だった女性に刺されて死んだホストの父を持つ心は父とは違うタイプのホストを目指していた。
客のことを考え大切にするやり方でナンバーワンをまもってきた心の前に現れた流華はかつて父親を刺し殺した女性の息子で母親の無念を晴らすために心と同じ店でナンバーワンを目指す。
強引な流華のやり方に自分のやり方を見失っていく心・・・。
ホストクラブに行ったことも行きたいと思ったこともないのでこれがどこまでリアルな物語なのかはわかりませんが数十万のボトルキープはともかく数百万、さらに上の桁のボトルを入れるなんてことが実際に行われているのでしょうか、六本木・・・。
金銭感覚が麻痺してきます。
もちろんそんなことが普通の主婦やOLに出来るわけもなく、キャバクラやソープのナンバーワン、金貸し業の女、女性実業家などお客の方もすごいメンバーなのですが、それにしても、別世界。
そんな世界に圧倒されて一気に読みました。
が、心の心変わりや恋人の行動、流華のラストでの気持ちなどちょっと変化が唐突すぎてなんで?って感じでした。
そのあたりの心の葛藤や心情をもっとしっかり描き込んで欲しかった。
ラストもあっけなくちょっと肩すかしな感じ。
ドラマになったらおもしろそうだけど。

★★★☆ (2008,10,12)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (2)

「聖母」

聖母(ホストマザー) Book 聖母(ホストマザー)

著者:仙川環
販売元:徳間書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

がんで子宮を摘出した美沙子はこどもを切望していた。
そんな娘をみていた母は代理母出産を提案する。
しかも、美沙子には姉妹がいないのでホストマザーは自分がなると。
前半は美沙子と母親と義妹の心の葛藤が描かれている。
どうしてもどうしても自分のこどもが欲しい美沙子の気持ちもそんな娘のために子供を産んでやりたい、自分が無理なら嫁が引き受けてくれたらと思ってしまう母親の気持ちも、利己的と思われてでも、ホストマザーなんて引き受けたくないと思ってしまう義妹の気持ちもどの人の気持ちもすごくよく分かる。
それぞれの立場になったら自分もきっと同じように考えてしまうだろうとどきどきしながら読み進んでいきました。
代理出産のために海外に行く後半部分、人の心の中を描き出していた前半とうって変わってストーリーは大きく展開していくのですが勢いがなくなってしまってちょっと残念。

お腹を貸す人は聖母なのだろうか?
すごく考えさせられました。
技術があるのに使っちゃだめ、というのは酷なんじゃないかと思うのですが、OKにしてしまうとそれはそれで問題もあるのだろうし(たとえば、頼まれた時に断り切れなくなってしまったりだとか)本人たち以外の人を巻き込むので難しい問題ですね。

★★★★ (2008.10.8)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「心に龍をちりばめて」

心に龍をちりばめて Book 心に龍をちりばめて

著者:白石 一文
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

誰もが振り返るほどの美貌と年収二千万の才能を持つ34歳のフードコーディネーター、美帆は東大卒で政治部記者、政治家に立候補を目論む婚約者・丈二とかつて弟の命を救った幼なじみで今は背中に龍の入れ墨を持つ優司との間で揺れていた。
出生の秘密や自殺、殺人、麻薬、裏切り、とこれでもかという感じでどんどん話が進んでいくのでどんどん読めてしまうのだけれど主人公には全く共感できません、というか、理解できませんでした。
美貌も才能も持つ主人公とは共通点がないからだ、というだけではなくて。
(あ、名前だけはいっしょでしたね。)
DVを受ける知人に影響されて「別れる時には自分も同じくらいの目に遭わなければ」と別れた彼氏をわざと挑発して(あいのこのエセ日本人!なんて言う?)暴力をふるわれるように仕向けたりもう一人の男に麻薬付きセックスを強要したり (‐_‐)
帯にあるように確かにドラマティックではありますがむちゃくちゃな主人公でした (^_^;)

★★☆ (2008.9.27)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)